高品質の材木で作られる小国杉の家は、地元の林業を活性化させることも含めて、地元の有志によって普及活動が行なわれています。ここでは、そんな小国も含め、日本の林業の現状について見ていきましょう。
第二次世界大戦後、日本政府は復興に用いるため、杉や檜など経済的に価値のある針葉樹の人工林を積極的に造林しました。この頃、燃料が木炭や薪から石油・ガス・電気などに移ったため、木材の用途が建築に集中し、杉や檜の需要はますます増えました。現在の日本の人工林の40%が、この時期に造林されました。
しかし、この頃、木材の輸入自由化も並行して行なわれるようになり、後に円高などで輸入は加速。これが現在の日本林業の衰退の原因になったと言われています。森林を伐採しても採算が取れない上、若者たちの多くは都市部に流出してしまい、後継者不足が激化したため、林業はますます深刻な状況に追い込まれていきました。
森林が整備されないまま荒廃・放置されると、台風や大雨のときに土砂災害の原因になったり、二酸化炭素の吸収ができないため地球温暖化を加速させてしまいます。
日本の林業の衰退は、地元だけでなく地球環境にも重大な影響を及ぼすことになるのです。